まとめてエフェクト for YMM4 — 取扱説明書

バージョン: 2.2.0 / 対応OS: Windows 10 / 11 (64bit) / 対応ランタイム: .NET 10.0

1. 概要

「まとめてエフェクト」は YukkuriMovieMaker4(YMM4)上で動作する映像エフェクトプラグインです。 複数の映像エフェクトをひとつの「まとめてエフェクト」アイテムに格納し、グループ化・プリセット保存・呼び出しを行います。

主な特長は以下の通りです。

  • 複数エフェクトをひとつのアイテムにまとめて順番に適用
  • 名前付きプリセットとしての保存・呼び出し・共有
  • タブ単位でエフェクト構成を切り替えて管理(追加・削除・名前変更に対応)
  • グループ・お気に入り・最近使用 の3種類の仮想グループによる整理
  • Git ライクなスナップショット履歴とブランチ管理
  • CRC32 検証付きアトミック書き込みと SHA-256 ハッシュによる多重冗長永続化
  • プリセットパッケージファイル(.ceprstpkg)による書き出し・読み込み
  • クリップボードを介したコピー・カット・ペースト
  • 正規表現対応の多軸検索
  • 8言語対応UI(日本語・英語・中国語簡体字・中国語繁体字・韓国語・スペイン語・アラビア語・インドネシア語)
  • 幅400px未満でモバイルレイアウトへ自動切替のレスポンシブUI

タイムラインのラベルには「まとめてエフェクト 適用中: 3個 [プリセット名]」のように現在のエフェクト数と適用プリセット名が表示されるため、内容を視覚的に把握できます。

AviUtl 出力(.exo)には非対応です。


2. 動作要件

項目要件
OSWindows 10 / 11 (64bit)
YukkuriMovieMaker4最新版を推奨
ランタイム.NET 10.0
GPUDirect2D 対応 GPU

3. インストール方法

  1. GitHub の Releases ページから最新の .ymme ファイルをダウンロードします。
  2. YMM4 が起動していないことを確認します。
  3. ダウンロードした .ymme ファイルをダブルクリックしてインストールします。
  4. YMM4 を起動し、タイムライン上のアイテムを選択します。
  5. 映像エフェクトの追加から 「まとめてエフェクト」 を選択します。

インストール後、プロパティパネルにプリセット管理パネルとエフェクトリストが表示されます。


4. はじめての使い方

  1. タイムラインで動画・画像などの映像アイテムを選択します。
  2. 映像エフェクトの追加から「まとめてエフェクト」を追加します。
  3. プロパティパネル下部の「適用中エフェクト」セクションに任意のエフェクトを追加・設定します。
  4. プリセット管理パネルで「+(追加)」ボタンをクリックし、名前を入力してプリセットを保存します。
  5. 別のアイテムにも同じ構成を適用したい場合は、プリセットを選択して「✓(適用)」ボタンをクリックします。

5. 画面構成

プロパティパネルには上から順に以下のセクションが表示されます。

5-1. プリセット管理パネル(PresetManagerControl)

プリセット管理の主操作エリアです。左右2カラムに分かれています。

エリア説明
左カラム(グループリスト)ユーザー定義グループと仮想グループ(すべて・最近使用・お気に入り)を一覧表示します。クリックで選択、ダブルクリックで名前変更、ドラッグ&ドロップで並び替え(仮想グループは移動不可)ができます。下部の+ボタンでグループ追加、-ボタンで削除できます。
右カラム上部(検索バー)プリセットをキーワードで絞り込みます。右端のアイコンで検索対象を切り替えられます。
右カラム中央(プリセットリスト)選択中グループのプリセットを一覧表示します。各行に★(お気に入りトグル)・名前・エフェクト数・情報アイコン(ツールチップでエフェクト一覧表示)があります。複数選択(Ctrl クリック・Shift クリック)が可能です。
右カラム下部(操作ボタン)左から「追加(+)」「削除(-)」「更新(↺)」「適用(✓)」ボタンが並びます。マウスオーバーでラベルが展開するアニメーションがあります。
下端のリサイズハンドルパネル全体の高さをドラッグで変更できます。

5-2. グリッドスプリッター

左右カラムの境界線をドラッグすることでグループ列の幅を調整できます。調整値は次回起動時に復元されます。

5-3. モバイルレイアウト(幅400px未満)

コントロール幅が400px未満になると、グループリストが自動的に非表示になり、ハンバーガーメニューボタン(≡)が表示されます。このボタンをクリックするとポップアップでグループリストが開きます。

5-4. エフェクトタブ管理(EffectTabManagerControl)

「適用中エフェクト」の上部にタブバーが表示されます。タブごとに独立したエフェクト構成を保持し、タブを切り替えると選択中タブの内容が反映されます。

  • 右端の+ボタン: 「タブを追加」
  • 各タブの×ボタン: 「タブを削除」(先頭タブ「新規」は削除不可)
  • タブ名をダブルクリック: 名前変更(Enter/フォーカス移動で確定、Escでキャンセル)
  • 既定のタブ名: 先頭は「新規」、2個目以降は「タブ 2」「タブ 3」…

5-5. 適用中エフェクト(VideoEffectSelector)

YMM4 標準の映像エフェクトセレクターには、現在選択中タブのエフェクトが表示されます。ここで追加・削除・並び替え・有効化/無効化した内容は、選択中タブに保存されます。


6. グループ管理

プリセットはグループに分類して整理できます。グループには「実グループ」と「仮想グループ」があります。

6-1. グループの追加

  1. グループリスト下部の「+」ボタンをクリックします。
  2. 表示されるダイアログにグループ名を入力して「OK」をクリックします。
  3. 新しいグループがリストに追加され、自動的に選択されます。

6-2. グループの削除

  1. 削除したいグループをグループリストで選択します。
  2. グループリスト下部の「-」ボタンをクリックします。
  3. 確認ダイアログで「OK」をクリックすると、グループとその中のすべてのプリセットが削除されます。

注意: 「デフォルト」グループと仮想グループ(すべて・最近使用・お気に入り)は削除できません。

6-3. グループの名前変更

以下のいずれかの方法で名前を変更できます。

  • グループをダブルクリックしてダイアログを開き、新しい名前を入力します。
  • グループを右クリックしてコンテキストメニューから「名前変更」を選択します。

注意: 仮想グループは名前変更できません。

6-4. グループの並び替え

実グループをドラッグ&ドロップして順序を変更できます。仮想グループは常にリスト先頭に固定されており移動できません。


7. プリセット管理

7-1. プリセットの追加(保存)

  1. 「適用中エフェクト」に保存したいエフェクトを設定します。
  2. 保存先のグループをグループリストで選択します(仮想グループを選択している場合は最初の実グループに保存されます)。
  3. 右カラム下部の「+(追加)」ボタンをクリックします。
  4. ダイアログにプリセット名を入力して「OK」をクリックします。
  5. 現在のエフェクト構成がプリセットとして保存され、リストに追加されます。

7-2. プリセットの削除

  1. 削除したいプリセットをリストで選択します(Ctrl クリック・Shift クリックで複数選択可)。
  2. 「-(削除)」ボタンをクリックするか、右クリックして「削除」を選択します。
  3. 確認ダイアログで「OK」をクリックすると削除されます。

複数のプリセットを選択した状態で削除すると、選択中のすべてのプリセットが一括削除されます。

7-3. プリセットの名前変更

  • プリセットをダブルクリックしてダイアログを開き、新しい名前を入力します。
  • 右クリックして「名前変更」を選択します。

7-4. プリセットのクリア(内容を空にする)

プリセットに保存されているエフェクトをすべて削除して空にします。プリセット自体は残ります。

  1. 対象のプリセットを右クリックします。
  2. コンテキストメニューから「プリセットを空にする」を選択します。
  3. 確認ダイアログで「OK」をクリックします。

7-5. プリセットの並び替え

プリセットリスト内でドラッグ&ドロップして順序を変更できます。仮想グループ(すべて・お気に入り・最近使用)を表示しているときは並び替えできません。


8. 仮想グループ

仮想グループは常にグループリストの先頭に表示される特殊なグループです。削除・名前変更・並び替えはできません。

グループ名内容ソート
すべて全実グループのプリセットをまとめて表示します。名前順(昇順)
最近使用プリセットを適用した直近の履歴を最大10件表示します。適用が新しい順
お気に入り★登録されたプリセットを表示します。名前順(昇順)

仮想グループを選択した状態でプリセットを追加・ペーストすると、実グループの先頭に保存されます。


9. プリセットの適用

9-1. 単一プリセットの適用

  1. 適用したいプリセットをリストで選択します。
  2. 「✓(適用)」ボタンをクリックするか、右クリックして「適用」を選択します。
  3. プリセットのエフェクト構成がタイムライン上のアイテムに読み込まれます。

同じプリセットを重ねて適用する場合: 現在のエフェクトとまったく同じ内容のプリセットを適用しようとすると確認ダイアログが表示されます。「OK」をクリックすると現在のエフェクトに追記(重ね掛け)します。「キャンセル」で中止します。

9-2. 複数プリセットの同時適用

  1. Ctrl クリックまたは Shift クリックで複数のプリセットを選択します。
  2. 「✓(適用)」ボタンをクリックします。
  3. 選択した複数プリセットのエフェクトが順番に結合されて適用されます。

複数選択時は重複確認ダイアログは表示されません。また、選択プリセット数が2以上の場合は「最近使用」への追加やプリセットJSON の記録は行われません。

9-3. プリセット適用のラベルへの反映

単一プリセットを適用すると、タイムラインのラベルが「まとめてエフェクト 適用中: 3個 [プリセット名]」のように更新されます。エフェクトを手動で変更しても、適用プリセット名の表示は残ります。


10. プリセットの更新

現在のエフェクト構成で、選択中のプリセットを上書きします。

  1. 更新したいプリセットをリストで選択します。
  2. 「適用中エフェクト」のエフェクトを変更します。
  3. 「↺(更新)」ボタンがアクティブになっていることを確認します(エフェクトに変更がある場合のみ有効)。
  4. 「↺(更新)」ボタンをクリックするか、右クリックして「更新」を選択します。

更新ボタンが有効になる条件: 選択中のプリセットが直近に適用されたプリセットと同一であり、かつ現在のエフェクト構成がプリセットに保存されている内容と異なる場合にのみ有効になります。エフェクトのパラメータを変更した場合は50ms のデバウンス後に自動判定されます。


検索ボックスにキーワードを入力するとリアルタイムでプリセットが絞り込まれます。

11-1. 検索モードの切り替え

検索ボックス右端の絞り込みアイコンをクリックするとメニューが開き、検索対象を切り替えられます。

検索モード検索対象
プリセット名(デフォルト)プリセットの名前
エフェクト名プリセットに含まれる全エフェクトのラベル(改行区切りの一覧)
エフェクト数プリセットに含まれるエフェクトの個数。数値を入力すると完全一致を優先し、一致しない場合は文字列部分一致にフォールバック
内部データ(JSON)シリアライズされたエフェクト構成の生JSONデータ。エフェクトの型名やパラメータ値で検索できます
すべて名前・エフェクト名・生JSONのいずれかに一致するものを表示

11-2. 正規表現での検索

すべての検索モードで正規表現(大文字小文字を区別しない)を使用できます。

  • 例: ^blur → 名前が「blur」で始まるプリセットを検索
  • 例: color|shadow → 名前に「color」または「shadow」を含むプリセットを検索
  • 例: [0-9]+ → 名前に数字が含まれるプリセットを検索

正規表現として無効なパターンを入力した場合は、通常の部分一致検索(大文字小文字を区別しない)にフォールバックします。


12. お気に入り

よく使うプリセットをお気に入り登録すると、「お気に入り」仮想グループから素早くアクセスできます。

12-1. お気に入り登録・解除

プリセットリストの各行左端にある★ボタンをクリックします。

  • ★が黄色(金色)に変わるとお気に入り登録されています。
  • ★がグレーになると未登録(解除)です。

変更はプリセットファイルに即座に保存されます。

12-2. お気に入りグループの表示

グループリストで「お気に入り」を選択すると、★登録済みのプリセットが名前順で表示されます。「お気に入り」グループを表示中にプリセットのお気に入りを解除すると、そのプリセットはリストから即座に非表示になります。


13. コピー・カット・ペースト

クリップボードを使ってプリセットをコピー・カット・ペーストできます。データはプリセットパッケージと同じJSON形式でクリップボードに書き込まれるため、テキストエディタで内容を確認・編集することも可能です。

13-1. コピー

  1. コピーしたいプリセットを選択します(複数選択可)。
  2. 右クリックして「コピー」を選択します。

元のプリセットはそのまま残ります。

13-2. カット

  1. 移動したいプリセットを選択します(複数選択可)。
  2. 右クリックして「カット」を選択します。

クリップボードへのコピーと元のプリセットの削除が同時に行われます。削除の確認ダイアログは表示されません。

13-3. ペースト

  1. 貼り付け先のグループをグループリストで選択します。
  2. プリセットリストの空白部分または任意のプリセットを右クリックして「貼り付け」を選択します。

クリップボードに有効なプリセットパッケージJSON が含まれている場合のみ実行できます。 ペーストされたプリセットには新しいGUIDが割り当てられます(元のIDとは別のIDになります)。 仮想グループを選択中の場合は最初の実グループに追加されます。

13-4. クリップボードデータの形式

クリップボードに書き込まれるデータは以下のJSON形式です。

{
  "FormatId": "CombinedEffect.PresetExchange",
  "Version": 1,
  "ExportedAtUtc": "2025-01-01T00:00:00+00:00",
  "Presets": [
    {
      "Id": "...",
      "Name": "プリセット名",
      "IsFavorite": false,
      "SerializedTabs": "...",
      "SerializedEffects": "..."
    }
  ]
}

14. プリセットの書き出し・読み込み

プリセットをパッケージファイル(拡張子 .ceprstpkg)として書き出し・読み込みすることで、環境間やユーザー間でのプリセット共有が可能です。

14-1. 書き出し(Export)

  1. 書き出したいプリセットをリストで選択します(Ctrl クリック・Shift クリックで複数選択可)。
  2. 右クリックして「書き出し」を選択します。
  3. ファイル保存ダイアログが開きます。保存先とファイル名を指定して保存します。
  • 単一プリセット選択時: プリセット名をもとにしたファイル名が初期値になります(ファイル名に使用できない文字は _ に置換されます)。
  • 複数プリセット選択時: デフォルトのバンドル名「CombinedEffect_Presets」が初期値になります。

14-2. 読み込み(Import)

  1. 読み込みたいプリセットを追加するグループをグループリストで選択します。
  2. プリセットリストの空白部分を右クリックして「読み込み」を選択します。
  3. ファイル選択ダイアログが開きます。.ceprstpkg ファイルを選択します(複数ファイルを同時に選択可能)。
  4. 読み込まれたプリセットが現在のグループに追加されます。

読み込んだプリセットには新しいGUIDが割り当てられるため、既存プリセットと競合しません。

14-3. バージョン互換

パッケージファイルにはフォーマットバージョン番号が記録されています。現在のバージョンは 1 です。サポートされているバージョンを超えるパッケージを読み込もうとするとエラーメッセージが表示されます。


15. スナップショット履歴・ブランチ管理

プリセットごとに Git ライクな履歴管理ウィンドウを提供します。エフェクト構成の変更履歴をスナップショットとして保存し、ブランチで分岐させながら管理できます。

15-1. 履歴管理ウィンドウを開く

  1. 履歴を管理したいプリセットを右クリックします。
  2. コンテキストメニューから「履歴管理」を選択します。
  3. 履歴管理ウィンドウが開きます(各プリセットにつき1つのウィンドウが開きます)。

15-2. 履歴管理ウィンドウの構成

パネル説明
左(ブランチリスト)このプリセットに存在するブランチを一覧表示します。クリックで選択し、選択したブランチのスナップショット履歴が中央に表示されます。下部のテキストボックスにブランチ名を入力して「新規分岐を作成」ボタンで新しいブランチを追加できます。
中央(スナップショット一覧)選択中ブランチの HEAD から遡る形でスナップショットを一覧表示します。各行にコミットアイコン(現在の HEAD は塗り潰し)・タグ・メッセージ・日時・差分サマリー・IDが表示されます。右クリックでコンテキストメニューが開きます。下部でメッセージを入力して「新規スナップショット保存」ボタンを押すと現在の構成を保存します。最下部の「この状態に戻す」ボタンで選択中スナップショットに巻き戻せます。
右(差分表示)選択中スナップショットと現在のエフェクト構成の差分を表示します。追加は緑・削除は赤・変更は黄色でカラーコード表示されます。エフェクト数の増減と各プロパティの変更前・変更後の値が Consolas フォントで表示されます。

15-3. スナップショットの作成

  1. 履歴管理ウィンドウを開きます。
  2. 中央パネル下部のテキストボックスに変更内容のメッセージを入力します。
  3. 「新規スナップショット保存」ボタンをクリックします。
  4. 現在のプリセットのエフェクト構成がスナップショットとして保存され、選択中ブランチの HEAD が更新されます。

15-4. スナップショットへの巻き戻し(Revert)

  1. 巻き戻したいスナップショットをリストで選択します。
  2. 「この状態に戻す」ボタンをクリックします。
  3. プリセットとタイムライン上のアイテム(まとめてエフェクト)のエフェクト構成が、選択したスナップショットの時点に復元されます。

15-5. ブランチの作成

  1. 左パネル下部のテキストボックスに新しいブランチ名を入力します。
  2. 「新規分岐を作成」ボタンをクリックします。
  3. 現在選択中のスナップショット(または現在のブランチHEAD)を起点とした新しいブランチが作成されます。

15-6. コンテキストメニュー操作

スナップショットを右クリックするとコンテキストメニューが表示されます。

操作説明
現在の履歴にマージ選択したスナップショットのエフェクトを現在のエフェクトの末尾に追加します。
変更を保持 (Soft)選択中ブランチの HEAD を選択したスナップショットに移動します。タイムライン上のエフェクトは変更されません。
変更を破棄 (Hard)変更を保持 (Soft) とスナップショットへの Revert を同時に実行します。
タグの管理スナップショットのタグ管理ウィンドウを開きます。

15-7. 差分サマリーの見方

スナップショット一覧の「変更内容」列に差分のサマリーが表示されます。

  • 「追加 (+N)」: 現在よりエフェクトがN個多い
  • 「削除 (N)」: 現在よりエフェクトがN個少ない
  • 「更新」: エフェクト数は同じだがパラメータが変更されている
  • (空欄): 現在のエフェクト構成と同一内容

15-8. 履歴データの保存先

履歴データはプラグインディレクトリ配下の History/ フォルダに保存されます。プリセットごとにサブフォルダが作られ、ブランチ情報は branches.json、各スナップショットは {ID}.json として保存されます。


16. タグ管理

スナップショットに複数のタグを付与して整理できます。タグはスナップショット一覧で緑色で表示されます。

16-1. タグの追加

  1. タグを追加したいスナップショットを右クリックします。
  2. コンテキストメニューから「タグの管理」を選択します。
  3. タグ管理ウィンドウが開きます。
  4. 上部のテキストボックスにタグ名を入力して「追加」ボタンをクリックします。

同じタグ名は重複して追加されません。

16-2. タグの削除

  1. タグ管理ウィンドウを開きます。
  2. 削除したいタグ行の「削除」ボタンをクリックします。

17. エフェクトの一括削除

「まとめてエフェクト」内で無効化(チェックオフ)されているエフェクトをまとめて削除できます。

  1. プリセットリストの空白部分を右クリックします。
  2. コンテキストメニューの「クリア」→「未選択エフェクトを削除」を選択します。
  3. 確認ダイアログで「OK」をクリックします。
  4. 現在無効化されているすべてのエフェクトが削除されます。

有効化されているエフェクトは削除されません。無効エフェクトが1つもない場合は何も起こりません。


18. レスポンシブ UI とレイアウト調整

18-1. パネルの高さ調整

プリセット管理パネル下端のリサイズハンドル(二重線)を上下にドラッグしてパネルの高さを変更できます。最小高さは200pxです。ドラッグを離した時点で設定が保存され、次回起動時に復元されます。

18-2. グループ列の幅調整

グループリストとプリセットリストの境界線(グリッドスプリッター)を左右にドラッグしてグループ列の幅を変更できます。最小幅は120px、最大幅は400pxです。ドラッグ完了時に設定が保存されます。

18-3. モバイルレイアウト

コントロール幅が400px未満になると以下の変化が起きます。

  • グループリストパネルが非表示になります。
  • グリッドスプリッターが非表示になります。
  • 検索バー左にハンバーガーメニューボタン(≡)が表示されます。
  • ボタンをクリックするとポップアップでグループリストが開きます。グループを選択するとポップアップが閉じます。

コントロール幅が400px以上に戻ると自動的にデスクトップレイアウトに切り替わります。


19. データの保存と安全な永続化

すべてのプリセットデータ・グループ構成・履歴データはJSONファイルとして保存されます。以下の多重冗長化・整合性検証の仕組みにより、単一障害によるデータ消失を防ぎます。

19-1. アトミック書き込み

ファイルへの書き込みは以下の手順で行われます。

  1. 一時ファイル(.tmp)に書き込みます。
  2. File.Replace で本体ファイルと差し替え、旧ファイルをバックアップ(.bak)に移動します。
  3. 書き込み途中にクラッシュしても、本体ファイルまたはバックアップファイルのどちらかは必ず有効な状態を保ちます。

19-2. CRC32 検証

書き込み時にファイル内容の CRC32 チェックサムを計算し、ファイル末尾に付与します。読み込み時にチェックサムを照合し、不一致の場合はバックアップファイルからの復元を試みます。

19-3. SHA-256 ハッシュによる多重冗長化

プリセットデータと グループレジストリは以下の2か所に保存されます。

  • メインディスク: プラグインディレクトリ配下の presets/ フォルダ
  • バックアップストレージ: user/backup/CombinedEffect/ フォルダ

起動時に両者の内容と CombinedEffectSettings に記録されたSHA-256ハッシュ・タイムスタンプを照合し、不整合を検出した場合は正しいデータで自動修復(ヒーリング)します。

19-4. デバウンス書き込み

連続した変更操作は300ms(削除操作は100ms)デバウンスされ、まとめて書き込まれます。これによりI/O負荷を抑制しています。

19-5. ログ記録

操作ログ・エラーログは user/log/CombinedEffect/ 配下に保存されます。

  • ログファイルが 512 KB を超えると新しいファイルが作成されます。
  • 31日以上経過したログファイルは自動削除されます(1時間ごとにチェック)。

20. 旧バージョンからの移行

以下のパスに旧バージョンのデータファイルが存在する場合、初回起動時に自動的にマイグレーションが実行されます。

%AppData%\YukkuriMovieMaker4\user\plugins\CombinedEffect\presets.json

マイグレーション完了後、旧ファイルは presets.json.migrated にリネームされます。マイグレーションに失敗した場合でも旧ファイルは削除されません。

マイグレーション対象:

  • 旧フォーマットのグループリスト(仮想グループ「すべて」「お気に入り」に相当するグループは除外されます)
  • 各グループに属するプリセット(名前・お気に入り状態・エフェクト構成)

21. ファイル・フォルダ構成

パス(プラグインディレクトリ基準)内容
presets/メインのプリセットデータ保存フォルダ
presets/groups.jsonグループ構成(グループ名・所属プリセットIDリスト)
presets/{GUID}.json各プリセットのデータ(名前・お気に入り・エフェクト構成JSON)
presets/recent_ids.json最近使用プリセットのIDリスト(最大10件)
presets/UISettings.jsonUIの設定(パネル高さ・グループ列幅)
History/スナップショット履歴データ保存フォルダ
History/{プリセットGUID}/branches.jsonそのプリセットのブランチ一覧
History/{プリセットGUID}/{スナップショットGUID}.json各スナップショットのデータ
user/backup/CombinedEffect/バックアップストレージ(YMM4インストールディレクトリ基準)
user/log/CombinedEffect/ログファイル保存フォルダ(YMM4インストールディレクトリ基準)

プリセットデータはメインディスクとバックアップストレージの両方に保存されます。一方が失われても他方から復元できますが、両方が失われるとデータは復元できません。


22. 多言語対応

YMM4 の言語設定に合わせてUI全体が自動的に切り替わります。追加の設定は不要です。

言語コード言語
ja-jp日本語
en-us英語
zh-cn中国語(簡体字)
zh-tw中国語(繁体字)
ko-kr韓国語
es-esスペイン語
ar-saアラビア語
id-idインドネシア語

23. パラメータ一覧

パラメータ名デフォルトアニメーション説明
適用中エフェクト(Effects)ImmutableList<IVideoEffect>(空)なし格納する映像エフェクトのリスト。YMM4標準のエフェクトセレクターで追加・削除・並び替え・有効化/無効化できます。上から順にパイプライン処理されます。無効化されたエフェクトはスキップされます。
EffectTabsJsonString(JSON形式)(空文字列)なしエフェクトタブ状態(選択中タブID・タブ名・各タブのエフェクトJSON)を保持する内部用プロパティ。タブの追加/削除/名前変更/切替時に自動更新されます。
SelectedPresetJsonString(JSON形式)(空文字列)なし現在適用されているプリセットの情報を保持する内部用プロパティ。プリセット適用時に自動設定されます。直接編集は非推奨です。タイムラインのラベル表示に使用されます。
PresetManagerVisiblebooltrueなしプリセット管理パネルの表示を制御する内部用フラグ。JSONシリアライズ対象外([JsonIgnore])です。

ラベルの表示形式

状態表示形式
プリセット未適用{エフェクト名} 適用中: {N}個まとめてエフェクト 適用中: 3個
プリセット適用済み{エフェクト名} 適用中: {N}個 [{プリセット名}]まとめてエフェクト 適用中: 3個 [エフェクトAセット]

24. 操作一覧(早見表)

タブ操作

操作方法制限・補足
タブを追加タブバー右端の「+」ボタン新規タブは空のエフェクト構成で作成
タブを削除タブの「×」ボタン先頭タブ「新規」は削除不可
タブ名変更タブをダブルクリックして編集Enter/フォーカス移動で確定、Escでキャンセル
タブ切替タブをクリック選択タブのエフェクトが「適用中エフェクト」に反映

グループ操作

操作方法制限
グループを追加グループリスト下部「+」ボタンなし
グループを削除グループリスト下部「-」ボタンデフォルト・仮想グループは不可
グループ名変更ダブルクリック、または右クリック→「名前変更」仮想グループは不可
グループ並び替えドラッグ&ドロップ仮想グループは不可

プリセット操作

操作方法制限・補足
プリセットを追加「+(追加)」ボタン仮想グループ選択中は最初の実グループに保存
プリセットを削除「-(削除)」ボタン、または右クリック→「削除」確認ダイアログあり。複数選択可
プリセット名変更ダブルクリック、または右クリック→「名前変更」なし
プリセット並び替えドラッグ&ドロップ仮想グループ表示中は不可
プリセットを適用「✓(適用)」ボタン、または右クリック→「適用」同一内容は確認ダイアログあり
プリセットを更新「↺(更新)」ボタン、または右クリック→「更新」エフェクトに変更がある場合のみ有効
プリセットを空にする右クリック→「プリセットを空にする」確認ダイアログあり。エフェクト数が1以上の場合のみ有効
お気に入り切替★ボタンをクリックなし
コピー右クリック→「コピー」複数選択可
カット右クリック→「カット」確認ダイアログなし。複数選択可
ペースト右クリック→「貼り付け」クリップボードに有効なJSONが必要
書き出し右クリック→「書き出し」複数選択可。.ceprstpkg 形式
読み込み空白右クリック→「読み込み」複数ファイル同時選択可
未選択エフェクトを削除空白右クリック→「クリア」→「未選択エフェクトを削除」確認ダイアログあり
履歴管理を開く右クリック→「履歴管理」プリセットごとに1ウィンドウ

履歴管理操作

操作方法説明
スナップショット保存メッセージ入力→「新規スナップショット保存」ボタンメッセージが空の場合は無効
スナップショットに巻き戻しスナップショット選択→「この状態に戻す」ボタンプリセットとタイムライン両方に反映
ブランチを作成ブランチ名入力→「新規分岐を作成」ボタンブランチ名が空の場合は無効
マージスナップショット右クリック→「現在の履歴にマージ」エフェクトを現在の末尾に追記
変更を保持 (Soft Reset)スナップショット右クリック→「変更を保持 (Soft)」HEADのみ移動、エフェクト変更なし
変更を破棄 (Hard Reset)スナップショット右クリック→「変更を破棄 (Hard)」Soft Reset + Revert の同時実行
タグ管理スナップショット右クリック→「タグの管理」タグ管理ウィンドウを開く

25. 注意事項

  • AviUtl形式(.exo)への出力には対応していません。
  • 「まとめてエフェクト」内に同じ「まとめてエフェクト」を入れ子にすることは推奨しません。
  • 「すべて」「お気に入り」「最近使用」の仮想グループは削除・名前変更・並び替えができません。
  • 「デフォルト」グループは削除できません。
  • 仮想グループを選択した状態でプリセットを追加・ペーストすると、実グループの先頭に保存されます。
  • 書き出したパッケージファイルを読み込むと、元のGUIDとは異なる新しいIDが割り当てられます。そのため読み込んだプリセットはスナップショット履歴を引き継ぎません。
  • カット操作は確認ダイアログなしでプリセットを削除します。操作直後はアンドゥできないため注意してください。
  • 単一プリセットを適用すると保存済みタブ構成(選択中タブを含む)が復元されます。複数プリセットの同時適用、または同一プリセットの重ね適用時は、選択タブのエフェクトのみが結合され、タブ構成は1タブ(「新規」)に再構成されます。
  • プリセットデータはメインディスクとバックアップストレージの2か所に保存されます。いずれか一方のフォルダを削除してもデータを復元できる場合がありますが、両方を削除するとプリセットが失われます。
  • 履歴データは History/ フォルダに保存されます。このフォルダを削除すると履歴がすべて失われます。
  • スナップショット履歴は無制限に増加します。不要な履歴が多い場合は、History/{プリセットGUID}/ フォルダ内の不要な .json ファイルを手動で削除できます(branches.json は削除しないでください)。
  • プリセットのエフェクト構成として保存されるのは、YMM4 のプラグインシステムが対応しているエフェクトのみです。未対応のエフェクトは読み込み時にスキップされる場合があります。
  • デバウンス書き込みにより、変更操作から実際にファイルに保存されるまで最大300ms の遅延があります。YMM4 を即座に強制終了した場合、最後の操作が保存されない可能性があります。

26. 免責事項・ライセンス

本プラグインは MIT ライセンスのもとで公開されています。

本ソフトウェアは「現状のまま」提供されており、明示・黙示を問わず、商品性、特定目的への適合性、および権利非侵害に関する保証を含む、いかなる種類の保証も行いません。

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以上